近刊「文字符号の歴史ー欧米と日本編ー」(共立出版)
三上喜貴さんの「文字符号の歴史 アジア編」は名著である.それまでは,なぜ"Japanese Information Processing"を書いたのが日本人ではなく,Ken Lundeだったのか?と残念に思っていたので,この本を見て感激した.
- 作者: 三上喜貴
- 出版社/メーカー: 共立出版
- 発売日: 2002/03
- メディア: 単行本
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この続編を心待ちにしていたのだが,ついに出るらしい!しかも,欧米+日本で!!しかも,今度は,著者は安岡孝一・安岡素子夫妻!!!(なお,下記はまだ見えないかもしれないが,そのうち見えるであろう)
- 作者: 安岡孝一,安岡素子
- 出版社/メーカー: 共立出版
- 発売日: 2006/02
- メディア: 単行本
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興味を持った人は,まず次のページの「はじめに」と「おわりに」を読んで貰えば,本書も本格的な取り組みがなされているということで,わくわくするであろう.
http://www.kyoritsu-pub.co.jp/kinkan/shosai/kin12102-3.html
次に目次を見て頂きたい.以前の安岡先生の講演で「現在の文字コードは,電信の頃の符号化を良くも悪くも引きずっている」と言うことをお聞きしたが,やはりそれが背景にあるようで,さまざまな文字符号を通じて,根底に流れているものを明らかにしてくれているのではないかと期待している.
半面,一つ苦情を言わせていただけるならば,著者らの事情から2000年以降は除いたとしても,その直前の文字符号化の変種については,あまり言及されていないように感じる.確かに,日本の初期の符号化は外国の文化を基本にしたものであったために切り離すことはできないという著者らの気持ちはわかるのだが,近年も歴史もフォローして頂けたらよかったのだが(まあ,「CJKV日中韓越情報処理」がある程度カバーしてはいるが,安岡先生なら,さらに突っ込んでくれたであろう).
とにかく,発売が非常に楽しみな本である.