MSオフィス文化論

どうも私の会社は,PowerPoint文化圏とExcel文化圏に大きく二分されるらしい.社内の書類は,メールに添付されたり,Webからダウンロードするのだが,それがこの二つのフォーマットのどちらかなのだ.どうも,PowerPoint文化圏は企画系で,Excel文化圏は経理系らしい.

ここで注目して欲しいのは,Wordが出てこないこと.そう,お知らせ用のちらしまで,Wordを使わずに,PowerPointExcelで作ってくるのだ.それは,きっとWordが必要になる仕事をしてないからだと思うだろう.しかし,社内で使っているバーコードリーダーのマニュアルまで,ちゃんと写真入り!で丸ごとExcelで作ってくるのだ.ここまでくると,Excel使いの技も芸術の域に到達していると言える.

ここで暴論.MSオフィスには,実はWordは不要だっ!(笑)たぶん,彼らは普段の仕事の習慣から,手慣れたツールを使ってしまうのだろう.しかし,それがWordのカバーすべき領域まで十分にカバーできるとわかってしまうと,存在意義が疑わしくなる.似て非なる複数のツールを使い分けるくらいなら,ツールの種類は少ない方がよいだろう.

私はWordでいくつかの数百ページのドキュメントを編集した経験があるが,信頼性や互換性にも問題があったので,今では仕事には使いにくく,結局浮いた存在になっている.ドキュメントはWord形式ではなくPDFで送られてくるので,単なるビューアとしての必要性もない.少なくとも,実はオフィススイートとして統合した環境をきちんと揃える必要性は低いのかもしれない.

さて,みなさんの会社や学校ではどうだろうか?