IDN問題

最近のIDN問題で,Unicode MLはここのところずっと議論が爆発中.さまざまな議論がおこなわれているだけでなく,ついにUnicode Consortiumも動き出しているらしい.

しかし,JPRSは次のように声明を出している…が,これは現実のいくつかの問題を意図的あるいは無知から無視している(どちらにしても,態度としては非常にまずい).

http://XN--WGV71A119E.jp/access/phishing.html

たとえば,Unicode Consortiumは,homograph mappingだけでなく,Confusables foldingが必要で,'look-alike' registrationを排除する方策を考えていこうとしているらしい.これらの問題は,JPRSが言っているようなnormalizationでは,解決できない.これらの問題は当然日本語に対しても発生しうる.

あと,私がIDNで問題なのは,ある特定のサーバの表記が多様化してしまったことだと思う.つまり,その多様化した表記(一部は正しくても,なじみのないものだろう)をユーザがいやおうなしに受け入れなければならない状況を作ってしまった.これは騙しやすい土壌を作ることになるために,セキュリティの問題には真剣に対処していかねばならないだろう.

なお,世界中でこの問題を真剣に話し合っていこうとしているのに,日本国内ではそうでないのは,やはり日本人だからか(苦笑).