2005-02-08 美崎薫氏講演 IR 何度聞いても,美崎さんの講演には,新しい発見がある.たとえば… 美崎さんは「計算機」ではなく,「記憶・提示する機械」と言っていたが,確かにもう「計算機」という言葉は実体と合わなくなってきているのではないか.自分でプログラムを書かなければ只の箱だった時代は今の人は知らないだろう.私の場合は,「検索機」か(笑) 美崎さんは家具や家と比べるとコンピュータの寿命は非常に短いというが,いろいろな意味で正しいと思う.としたら,生活にとけ込むコンピュータは,今とは違う方向…つまり,いつまでも使える方向にいかなければいけないのではないだろうか?以前にNASAで,インテルの8086プロセッサを探していたことがあったが,プログラムの寿命は長いのに,ハードの寿命が短いことが,コンピュータの実質的な進歩を遅らせてはいないだろうか? 「子供のころ見た物は忘れない」というが,確かに今の技術者は昔のマンガや小説に大きく影響を受けている気がする.星新一や手塚治虫に熱中し,それに知らないうちに影響を受けている人が多く,それが日本人技術者の強みなのかもしれない.