JDNC (JDesktop Network Components)
石原さんに紹介された技術がJDNC.一口に言えば,データセントリックでリッチクライアントを非常に簡単に作る技術.そのために,Swingを拡張し,高機能コンポーネントを用意し,XMLでマークアップするだけでリッチクライアントを作れるようにしている.将来的に開発ツールがJDNCをサポートすることで,これらの作業は非常に簡単になるはずだ.
当初は,JSF(JavaServer Faces)の一部として実装されるはずだった.私がNIO BOFのために参加したJavaOne 2001でもAmy Fowlerがキーノートスピーチでそのように説明しており,その後"JSR 127: JavaServer Faces"を立ち上げた.しかし,その後JSR-127のSpec. LeadはCraig McClanahanに交代し,リッチクライアント関連部分がJDNCとして分離されたらしい.
JDNCの利点は,従来のWebアプリケーションよりも高機能で便利な部品が利用できることと,一旦取得したデータのソーティング,フィルタリング,ハイライト処理などをクライアント側で実行することで,アプリケーションのレスポンスを大幅に改善できること.
ドキュメント,画面のスナップショット,簡単なデモがjava.netで公開されているので,興味ある人はチェックしてみてはどうだろうか.